モブ君の観察日記3

やあ、モブだよ。なんか名前より
モブ男の方がしっくりくるから
これからもモブとしてやってくぜ!
今回は、俺の憧れの先輩・藤宮透璃さん
のことについて書くよ。

俺と藤宮先輩との出会いは
委員会だったな。
たまたま同じ図書委員会に属してて
まだ1年でなにもわからなかった
俺に色々教えてくれた。
藤宮先輩は委員会外でも仲良く
してくれて、本当に気さくで
優しい憧れの先輩だな。と
思った。あ、俺ホモじゃないからね
それから、俺は2年になって
1つ気付いたことがある。
どうやら、藤宮先輩と蒼太君は
仲がいいらしい、前に藤宮先輩に
「藤宮先輩って、誰とでも仲良くしてますけど
親友とかいるんですか?」
って聞いたら、
「おるよ。お前のクラスの蒼太って奴や
あいつ、変に人に媚びたりせんから
一緒にいてて嫌な感じせぇへんし、あの
冷静で何事にも動じへんあいつがやで?
妹の事になったら顔真っ青にして
あたふたしてんや。めっちゃおもろいやろ?
あいつは見てて楽しいわw」
っていってた。なんか、意外だった
あんまり共通点がないように見えるし
性格だって真逆の2人、どうやって仲良く
なったんだろう。
気になって夜も6時間しか眠れない
俺は藤宮先輩を観察してみることにした。
さっそく、藤宮先輩と蒼太君を発見した。
長身美形の2人が一緒にると
殺風景な廊下でも華があるように
見えるな…イケメンってトクダナー
女子達が周りにさり気なく集まってる。
この女子達に紛れ、二人の会話を
聞いてみよう!よし!どれどれ~?
「なあ、透璃」
「ん?なんや?」
「蒼がいきなりモテたいとか言い出した
どうしよう…。」
「まあ、蒼ちゃんも年頃の女の子やからなぁ
それが普通やろ。」
「モテるってのは、異性としての
魅力を感じられてるってことだろ?
つまり、蒼がモテるってことは
女性としての魅力を感じられ、幾多の
餓えた男どもから性的な目で見られる
ってことになるだろ?俺そんなの
耐えられない…。」
「性的な目てwあながち間違ってないけどなぁ…
ちょっと過保護過ぎるやろ~
蒼ちゃんだっていつかは彼氏できるし
結婚だってするんやから。」
「蒼が結婚とか絶対認めない!!
百歩譲って認めるとしても
俺以上のスペックは必要最低限いる!」
「どんな、超人やねんな…」
…うん。蒼太君って、本当残念だな
っていやいや!そうじゃない
俺が調べたいのは藤宮先輩だって!
蒼太君が強烈すぎて忘れてたわ!
とりあえず、交友関係はもう
わかったとして、次は一番気になってる
恋愛関係だ!あの人、どんな人が
好みなんだろう…。俺は引き続き調べる
ことにした。

続く