モブ君の観察日記4

よ~し!ちゃっちゃと調べていくぜ!
うん。恋愛関係か、藤宮先輩は
結構女子といるからちょっと難しいかもな…
でも、俺は挫けないよ!観察日記
書くくらいしか取り柄ないからね!グスッ
とりあえず、藤宮先輩と話す女子の中から
特に親しそうな人を抜粋して、その人を
観察してみようと思う。

「海原琥珀さん」
俺が見た中で一番藤宮先輩と
親しい女性だと思う。海原さんは身長が
低いから藤宮先輩と並んだら兄妹に見える…。
ちなみに俺は海原さんとは面識はないのだけど
噂によると、だいぶ性格がキツイらしい
あんまり噂は信じないのだけど、チキンだから迂闊に近寄れないでいる。
よくよく観察していると、一人でいることが多いみたいだ...。友達 
いないのかな?と思っていると、後ろから海原さんを呼ぶ声が聞こえた
琥珀〜。」
早速藤宮先輩が来た。下の名前で呼んでるって
ことはやっぱり仲いいのかな?
「お前かよ。ってか…あたしのことは
海原さんと呼べって言ってんじゃん!」
「ええやん。なんで、嫌なん?」
「あんたのことが好きな女子から事情聴取されるからだよ!!」
「え〜」
「あれ、面倒くさいんだよ!どうにかして!!」
海原さんも大変だな〜。女子って面倒くさいしね
でも、普段女子の名前を名字+ちゃん(さん)
呼びの藤宮先輩が海原さんだけ?下の名前で呼んでいるのはなんでだろう?
気になるけど、本人に聞くのもなぁ~。 
....あ!そうだ!!蒼太君に聞いたらわかるかも!!親友っていってたし。
聞きに行こう!!

    ******************
「透璃がなんで海原さんのことだけ、下の名前で呼ぶかって?」
「そう!蒼太君なら、何か知ってるかな~って思って。」
「さあ。透璃の女関係については、俺はあんまり知らないんだよ。」
「そうかぁ~。」
と、ガクっと肩を落としていると...
「ワイが、なんやて~?」
「わあああ!!!藤宮先輩!!!!」
びっくりした。まさか本人到来とは....。
「なんや、蒼太とさやきが一緒ってめずらしいやん。どうしたん?」
「いや、お前がなんで海原さんのことだけ下の名前で呼ぶのかって話してたんだよ」
「そういうことかいな。琥珀は女子の中でも仲良い部類に入るからやなぁ。せやから、親しみを込めて下の名前で呼んでるんよ」 
「そういうことですか。じゃあ、海原さんが好きだから特別呼びとかじゃないんですね。」
「ちゃうちゃうwwワイも琥珀もお互いの見た目と性格とは反対の人好きやし、それに
女子の中で下の名前で呼んでるの琥珀だけやないで。」
「え?誰ですか??」
「ほら、蒼太の妹」
「あ!蒼ちゃんですか?」
「正解や」
「そういえばお前、俺が蒼紹介する前から蒼ちゃんって呼んでたよな。なんで名前知ってたんだ?」
「ん~。秘密」
「なんだよ。」
んん?蒼太君が紹介する前から知ってた?ってことは、初対面から下の名前で呼んでたのか....まさかまさか、藤宮先輩の好きな人って....。
 

「北帝 蒼」
前の発言が気になる...なんで藤宮先輩は秘密っていったんだろう。海原先輩のことは教えてくれたのに。
まさか、蒼ちゃんが本命とか....いやいや決めつけはよくないちゃんと調べないと!!とりあえず
まずは藤宮先輩の好みのタイプ聞いてみよう!なにか手がかりになるかもしれないし
「藤宮先輩~」
「お?なんや?」
「あの~つかぬことをお聞きしますが、藤宮先輩の好みのタイプってどんな感じの人ですか?」
「なんやいきなり(汗)ん~せやなぁ、胸が大きくて、背は程々で可愛らしい子が好きやなぁ」
意外だ。藤宮先輩のことだから色っぽいお姉さん系が好きなんだと思ってた。
「今、意外って思うたやろw」
「え!?あ、はい。もうちょっと年上が好きなのかと...」
「だいたい、年上はワイの家柄的に金目当てで近づいて来ること多いし、なによりいろいろめんどくさいんよ年上って
まあ、可愛い子も可愛い子であんまり狙って可愛こぶってるのも嫌やけど。」
「へぇ~。そうなんですね!」
「じゃあ、ワイ次移動教室やからもう行くわ」
「あ、お時間取らせてすみません。ありがとうございました!!」
よし!情報を聞き出せたぞ!そうだな~、次は....蒼ちゃんにいろいろ聞いてみようかな?
そうと決まれば、早速Bクラスに行こう!
「えーっと....お!お~い榮多!!」
「ん?なんだ、さや?」
「北帝さんっている?」
「ちょっと待てよ。お~い蒼ちゃ~ん!」
「ん?なに~?」
「ちょっと来て~」
「ちょっと待ってね~」
「なあ、さや。蒼ちゃんに何の用なんだ?告白とかじゃないだろうな。」
「ちがうちがう。少し聞きたいことあってさ」
「別にそれならいいんだけど、あんまり馴れなれしくしない方がいいぞ。」
「え?なんで?」
「蒼太君に殺されるからな。現にこのクラスに一人被害者がいるぞ」
あ、東雲か。可哀想に
と思っていると
「ごめんごめん。何〜?さかやきゅん」
「さかやきゅんって言うな。あ、こいつが
蒼ちゃんに用あるって